旅について　その4

自分にとって一人旅とは結局どんな旅行をするのか センスとバイタリティを問われる試練のひとつだった.
津軽半島を一人で歩いていると、やはり同じ一人旅の若者と自然に知り合いになった。　　彼もガイドブック片手に同じようなコースを歩いているようだ。　　　　　
その日の宿を決めなくてはならなかった自分にとって、彼のアドバイスのおかげでとても有名な温泉に泊まることができたのも、ツイていたといえる。

その宿の予約とバスの切符を買うところまでつきあってくれた彼は、自分の宿に向かうバスに乗る時間ギリギリまでいろんな心配をしてくれた。
コドモじゃないんだから・・・と思いながらも、なにか波長の合う心地よさを感じていた。
　で、　家に帰ってからじっくり考えてみると　やはり名前と住所くらいは聞いとけばよかったかと、後悔している自分である。

そんな出会いが出来るのも、旅の醍醐味か。